接種証明とマイナンバー
コロナも少しずつではあるが、陽性率も下がってきた。収束は見えないものの、ワクチンを接種し、マスク着用などに注意していれば、この後、罹患しても重症化することは少なくなるだろう。
経済も少しずつ戻していく方策を、検討する段階になっている。
以前、当ブログでも訴えたが、諸外国のように接種証明やPCR検査陰性証明を提示すれば、飲食も従前通りのように利用できるのではないかと書いた。
政府も、その方向で進んできたように思えたが、ここにきて、接種証明をマイナンバーカードを利用する話になってきた。
平井大臣が考えそうなことで、誠にいやらしい。
経済の遅れを、早急に取り戻すのであれば、なにもマイナンバーカードに紐付ける必要性など全く無い。発行の遅れが目立つ、マイナンバーカードの普及率をあげることが、デジタル庁の役目の一つでもあるから、そこに持っていけば、一石二鳥で自分たちの成果を誇示できると考えたからだろう。
国民がマイナンバーカードの発行をためらっている最大の理由は、扱っている公務員、官公庁を全く信用していないことだということに感づいていないからだ。
マイナンバーカードの一番の危惧は、情報漏えいの心配だ。番号一つで、様々なデータとリンクされるから、個人番号を保有すること自体が、最大のリスクであり、それを扱う官公庁、公務員が、万一不正に取得したり、利用したりした場合が、一番怖い。さらに、その不正取得や不正利用が即座にわからないことも不安要素の一つだ。
例えば、これらが不正行為をした処罰が無期懲役や死刑になるのであれば、まだわかる。しかし、この法律を作ったのもこの不安要素の方々だから、自分たちが厳罰になるような法律には決してしない。例え不正行為があっても、不起訴(起訴猶予)か執行猶予の付いた懲役1年程度。あるいは、役所の処分としてせいぜい減給処分くらいだろう。
現に、警察官が個人情報を売っていた、などの不祥事は山ほどあるし、公務員が個人情報を不正に取得、などといった報道も、残念ながら山ほどある。そんな状態で、彼らを信じろと言う事自体に無理があるのだ。だから、「住民票や印鑑証明が簡単に取得できますよ」とか「今ならマイナーポイントが付いてお得」などといった、おためごかしにだれものらないのだ。だいたい住民票や印鑑証明は、1年に1回も取得しない人が大半だ。
接種証明は、それだけ単体でQRコードなどに情報を詰めて、カード式かスマホ式が一番使い勝手が良くて、早くできる方策だと思う。
役所ができないのであれば、信頼できる(天下りがいない)第三者機関が発行すれば、恐らく1ヶ月ほどで手元に届く状態にすることもできるだろう。
システム的には、半月もあればシステム化はできる。システム屋の私が言うのだから間違いない。要は、やる気の問題だ。
まちがっても、マイナンバーに関係する「情報連携基盤技術ワーキンググループ」の9社を入れてはいけない。天下り満載の会社に、このようなことを委託するとどうなるかは、言わなくても予想がつくはずだ。
捨て台詞
仕事をしていると、業務発注している外注さんと喧嘩別れになることが、たまに発生する。そのほとんどは、外注登録はしていただいているものの、いざ、業務をお願いしようとしても、うんともすんとも反応がない方ばかりなので、こちらの業務には支障が生じない。
特に、コロナ禍の現在は、外注さんにお願いする案件も減っていることもあるのだが、それでも、いざというときにはお世話になるかもしれないので、自社内処理ができる業務も、なるべく外注さんにお願いして、飯の種にしてもらおうと、こっちも必死なのだ。
今の40代前半から下の若い方は、業務委託を解除すると、ほぼ必ず、捨て台詞を吐く。内容は様々で、取るに足らないものなのだが、ふと考えてしまうこともある。
私のいる業界は、広いようで狭い。同業の方とお話をしたりすると、外注さんの評判もよく出る話題だ。また、大規模プロジェクトの際は各社から外注さんが集まるのだが、その中には業務委託解除をした外注さんも混じっていることがある。
きっと、本人は、そんなに気にも留めずに捨て台詞を吐いて、去っていたと思っているのだろうが、気をつけた方が良い。残念だが、そのような態度や振る舞いは、その人の知らないところで伝えられていることを。
年金制度
私が社会人になった時、初任給は58,000円だった。その中から、税金や社会保険料、厚生年金保険料等を引かれ手取りは、40,000円くらいであった記憶がある。当時としては、「年金って高いなぁ」と感じていたが、周りからは、皆んなが負担し合いながら、老後、安心して暮らしていけるのだから、我慢しろ、と怒られたものだった。
まだ物価も低く、高度成長期になっていたから、それこそ右肩上がりに給料も上がっていった。いつの頃からか覚えていないが、将来もらえる年金の額が今まで支払った保険料総額も関係する、といった内容になっていた。あんなに、働いて否が応でも持っていかれる保険料が、今の物価で考えられてしまうと、詐欺にあった気分だ。
今では、年金だけの収入で老後を過ごすことは、ほとんど無理な気がする。確か、ねんきん便で見た時に夫婦で得られる年金の額は、月20万円ほどしかない。この額では、医療費を捻出できない気もする。
フリーターをやっている若い人に、「年金に入っているの?」と聞いたら、「入る必要なんかない。貰えないものに期待するよりも、今をどう生きるかの方が重要だ。いざとなれば生活保護もあるから心配していない。年金制度は崩壊寸前だけど、生活保護は憲法で守られているから、いくらなんでも自民党も手をだせない」と、これまたマトモな答えが返ってきた。
河野さんが年金制度を変える、と公言している。基礎年金の部分を、消費税で負担をするような話であったが、そうなると恐らく消費税率は17%~20%を想定しないと賄いきれない。
2022年度には、いわゆる団塊の世代の方々が75歳に到達しはじめるが、社会保障費は、75歳を過ぎると跳ね上がることが、過去の統計でわかっている。
政治家の方々は、この現状をどう捉えていいるのか、率直にお聞きしたいものだ。ちなみに、社会保障費の次に支出が多いのが、国債費(国債の利払い等、約24兆円)であることも忘れてはならない。
野党
以前から二大政党制の話をよく聞く。
アメリカでは周知の通り、共和党と民主党の二大政党制だ。そして、政権交代もうまい具合にできている。では、日本ではどうか?
残念ながら、野党の気持ちがバラバラで二大政党制の枠組みは、できそうにもない。
思うに、野党の方々の目標は何なのかが、はっきり見えない。
目標は、現在の政権を倒して政権を奪還する、ではないのか?であれば、大同団結して、立ち向かうべきだと思うのだが団結するにあたって、やれイデオロギーが、とか考え方が、とか始まるところが、野党の弱さであり、国民が信頼しきれないところでもあるのが、わからないのだろう。
人間、百人百様で全く同じ考え、同じ志を持っている人などそんなにいない。ただ、目標が定まっているのであれば、それを成し遂げるために、とりあえずまとまって政権奪取に向うべきだ。
野合だ、とかいわれてもかまわない。まずは、なにをすべきかを考えて総選挙に向かわなければ、野党が一丸となって、とかは夢のまた夢だ。
今の野党を見ていると、一つにまとまれないのは、単純に私利私欲というかスケベ根性があって、それを包み隠しながら行動しているかのように私には見える。
国民のためを思う政治をするならば、どうすれば、どうなれば良いか真剣に考えて欲しい。
核燃料サイクル
私の田舎は、青森県である。
青森県には、何でもある。米軍、陸海空の自衛隊、原発、そして国内唯一の核燃料サイクル工場。
北朝鮮あたりが、攻撃先を選ぶとすれば三沢から六ヶ所、大間あたりにすれば北東北から北海道南側まで影響は及ぶに違いない。
核燃料サイクル事業というのを、皆さんはご存知だろうか?
原発で出る燃料の燃えカスを、この工場でプルトニウム等に分解した上で、原発で再度、燃料として使用できるように加工(MOX燃料)して、再度、原発で燃料と使ってもらう、というのが一連の工程だ。そもそも、日本は資源が無い国のため、万一、ウラン燃料が暴騰したり、輸入できなくなっても基幹エネルギーの原発を稼働し続けるようにする、というのが謳い文句であった。
しかし、近年、ウラン燃料は安定的な価格を維持し続けており、サイクル事業で発生する燃料よりも、かなり割安になっている。また、再処理をする過程が技術的に難解で、残念ながら、未だ、実用化の目処がたっていない。
日本の原発事業の最大の問題点は、使用済み核燃料の処理方法が決まっていないことだ。元々、このサイクル事業で円滑に周るはずだったのだが、実用化できていないため、膨大な使用済み核燃料が各地の原発や、一時的に六ケ所村の日本原燃で保管されている。また、むつ市には一時的に保管する施設も作られたが、現状では、全く足りない。
つまり、原発を動かしてもその使用済み燃料を保管する場所が無いのだ。よく言われる、「便所のない高級マンション」と揶揄されるが、そのとおりだと思う。
ところが、この事業はやめるにやめられない。もし、やめた場合、現在保管している使用済み核燃料は、各原発に戻さなければならないことになっているのだ。そして、各原発には、そのスペースがほぼ無い。前述の一時保管をする施設も核燃料サイクルのための施設であり、やめた場合の保管施設とするには、何十年ももめた地元自治体や近隣自治体を納得させなければならないが、恐らく無理であろう。
河野さんが安易に、核燃料サイクル事業はやめます、といっても、そんなに簡単な話ではないことをご理解されているのか、疑問に思う。
ワクチン接種をすすめるのとは、ワケが違う。河野さんの地元の神奈川県で、全量を引き受けるのなら別だが、それができるのであれば自信を持って、代替え策も披露しながら、核燃料サイクル事業からの撤退を堂々と主張すれば良い。
元青森県民としては、軽々な主張は混乱を招くだけだから、やめたほうが良いと忠告しておく。
菅政権総括
自民党総裁選が告示され、世の中は総裁選祭りに終始している。
いつも思うのだが、それぞれの候補者は美辞麗句を並べ立てているものの、なぜ、現政権でそれを生かさなかったのか、不思議でたまらない。まるで、どこふく風のようにそれぞれの叡智を進言しないのか、まるで、早くその座から退いてください的な態度でいる。
そして、今この国で一番必要なことはコロナ禍にどう対処するか、だが党役員任期をどうすとか、アベノミクスがどうたら、とか原発どうたら、とか、コロナよりも重要視されているようだが、コロナで毎日数十名亡くなっている人達は、政治に殺されたといっても過言ではないことを、それぞれ自覚をされているのだろうか?
それはさておいて、一般国民から見た菅政権の総括をしてみよう。
まず、安倍前総理から菅総理に移ったあたりからだ。
安倍さんは、森友問題や桜を見る会などで、様々な疑惑をかけられていた。森友では、死者まで出してしまったが、菅さんは、まずこれには一切手出しをしなかった。国民感情としては、何らかの手仕舞いを期待していたが、一切、この問題を話題にすらしなかった。まず、ここが最初の躓きのように思う。
その後、コロナが第二波、第三波と進むにつれ、特に有効な対策が取れなかったことは、痛かった。やったことは、ただ緊急事態宣言を出してお願いすることばかり。解決策はワクチンの一言で、河野さんを責任者にしてワクチン接種を推進してきた。推進すろのは良かったのだが、ここに日本固有の情報隠しが垣間見れる。ワクチンが足りない問題だ。この頃から、この総理大臣は矛盾があっても知らないふりをするようになってきた。
極めつけは、東京オリンピック・パラリンピックの開催だ。国民の6割以上が、中止または延期を望んで、今はコロナで非常事態宣言まで出ているのだから、静かに過ごしましょうと考えていた。しかし、菅さんはこの世論も無視してしまった。
国民は、オリンピック・パラリンピックでたくさんの方が外国から来るのに、なんで国民は我慢しなければならないのか、人流を抑制しようと言っているのに、人流を増大させているわけだから、だったら自分たちも多少、外食したって良いよね、的なマインドが自然に発生してしまったわけで、このあたりから菅さんは自滅の道を走ることになる。案の定、第5波の結果は皆さんの知るところだ。コロナウイルスが日本で発生してから1年半、何をしていたのかと罵倒される所以だ。
でも、少しは良いこともしてくれた。菅さんが良かったことは、不妊治療を国庫負担にしたことと、携帯料金を天の声よろしく、携帯各社の経営や状況も全く考えずに下げさせたことくらいだろう。特に、少子高齢化が始まり、これではこの国の経済も財政も破綻していくことが見え始めて、少子高齢化担当大臣を置くようになったが、残念ながら皆さんはただの置物になっていたにすぎない。その抜本的な根源、すなわち不妊治療を国が面倒をみるというのは、前進であろう。
そして今、菅政権はレームダック化したがワクチンの接種率も上がり続け、ようやくその芽が出始めた。
自民・公明の政府与党は、節目節目でちゃんと総括をして、政治を行って欲しいものだ。
省庁再編
自民党総裁選において、候補者の政策の中に、省庁再編の論議がある。
代表的なところでいえば、厚労省を厚生省と労働省に以前のように分割、というものだ。
そもそも、中央省庁再編は2001年に森内閣において、縦割り行政の弊害を無くし効率化を図るというのが目的であったが、儚くも、それは間違いだったということに過ぎない。
間違いを、「間違ってました、すいません」といった上で、再編論議をするならまだ良いが、いかにも「私のせいじゃないのよ」とばかりに、この論議をするのは、いかがなものだろうか?
しかも、省庁再編は同じ自民党が実施したもので、その時の総理大臣は今でもちょろちょろ出てくる森さんだ。
間違っていたことを間違っていた、と素直に認めて、新しい政治論議をしてくれる自由民主党であるならば、期待していても良いと思うが、過去を反省せず過ちを知らないふりをして無視する体質で有り続ける現在の自由民主党は、申し訳ないが、信頼できない。
同じ、政権与党の中にいる公明党が、何のアクションもされないのは、ただ、政権与党という立場にいたいだけ、と見られることを忘れてはならない。
アフガニスタン
アフガニスタンのことは、様々な問題があるため、論評しにくいが、テロリストであるタリバンにアフガニスタンを奪還されて良かったのかどうか、が鍵のような気がする。
奇しくも昨日は、同時多発テロから20年。そもそも、初っ端からのアメリカの行動が危うい気がする。
国際的なテロリストへは、アメリカだけでなく国連が主導して、アフガニスタンからタリバンを掃討すべきであった。しかし、完全な被害者であるアメリカの当時の大統領のブッシュ氏が、それを待たずにアメリカと友好国だけで反撃に転じてしまった。
反撃方法も、緩い感じが否めない。本来、敵を掃討するのであれば、敵か味方かのあぶり出しをして、全土一斉に攻撃しなければ、時間と犠牲と金ばかりかかってしまう。第二次世界大戦において、アメリカが日本を焼け野原にしてしまったやり方が、実は正しい。
変に、民間人かどうかを調べながら、ピンポイントで攻撃をするから、残党が自爆テロなどを仕掛けてしまう。緩いやり方で、アフガニスタンの国を再興しようとするから、残党ではないものの、アメリカに敵意があるものは、武器などを平気でテロリストへ横流しをする。
戦争において、中途半端というのは、実に良くない。やるときは、一斉に、徹底的に行わなければ、その後の統治が危うくなる。アメリカは、ベトナムで得られた教訓を、全く生かしていない。
今後、アフガニスタン=タリバンの存在というのは、国際社会の中で、著しい障害となっていくだろう。日本もその争いに巻き込まれなければ良いが、日本の為に働いてくれた現地の人を逃がすこともできなかった政府が、この争いを回避できるのだろうか?
不安である。
もやもや
政界は、コロナ禍で苦しんでいる国民をよそに、自分たちの勢力争いに必死の状態を醸し出している。
このブログを読まれてる方は、言行不一致、という言葉をご存知だろうか?
今までは、○○は反対、とか言いながら、いざ、総理大臣の椅子が目の前にちらつき始めると、途端に〇〇は現状維持とか言い始める方の言葉と行動を言う。
例えば、今までは「原発は不要」とか言いながら、今では「新設、増設はしないが現状は維持」とか言うやつだ。その他にも、「自民党を変える、国民の理解を得る」とか言いながら、情勢が悪いと総裁選にもでてこないやつもそうだ。
よっぽど、国民は馬鹿だと思っているらしい。そんな方々は、コロナ禍でなんとかしてくれ、という国民の悲痛な叫びは聞こえないらしい。なんだかんだ言いながら、自分や自分の周りの利益だけを考えて、行動しているのが、毎日報道される内容でわかる。
こんな、「先生」方に毎日、一人当たり10万円以上の税金が費消され続けている。
国民10人分が食べていけるお金を、苦しみながら支払っている税金から、費やされているのだ。
私のような下級国民は、毎日「もやもや」し続けている。
麻生太郎さんという方
何かと世間を騒がせて楽しませてくれる方の中に、麻生太郎さんという人がいる。
福岡のご出身で、経済力もあり、抜群の家柄である。オリンピックにも、クレー射撃の日本代表としてモントリオールオリンピックに出場されている。
恐らく、この方は生まれてから現在まで、一度も貧乏になったこともなく、生活に苦しんだことも無いのだろう。羨ましい限りだ。
この方が、「きのう終わったオリンピック・パラリンピックの話をしても、マスコミは総じて反対だったんじゃないかね。国が全体としてオリンピックをまとめる雰囲気を著しく阻害したことは確かだよね。」という発言をしておられた。
きっと、国民の六割が開催反対または延期の声をあげていたことについては、裕福な家柄の方には、雑音以下にしか聞こえなかったらしい。
しかも、七月にはイベント自粛等が政府から要請をされて、皆んな我慢している最中、三千人も集めて、政治資金パーティも行っている。
政治家というのは、国民の空気を読まない人が大成するらしい。やりたいことを粛々と人の声も聞かずにやる。ある意味、大物だ。
でも、そんな人間にはなりたくない。