省庁再編
自民党総裁選において、候補者の政策の中に、省庁再編の論議がある。
代表的なところでいえば、厚労省を厚生省と労働省に以前のように分割、というものだ。
そもそも、中央省庁再編は2001年に森内閣において、縦割り行政の弊害を無くし効率化を図るというのが目的であったが、儚くも、それは間違いだったということに過ぎない。
間違いを、「間違ってました、すいません」といった上で、再編論議をするならまだ良いが、いかにも「私のせいじゃないのよ」とばかりに、この論議をするのは、いかがなものだろうか?
しかも、省庁再編は同じ自民党が実施したもので、その時の総理大臣は今でもちょろちょろ出てくる森さんだ。
間違っていたことを間違っていた、と素直に認めて、新しい政治論議をしてくれる自由民主党であるならば、期待していても良いと思うが、過去を反省せず過ちを知らないふりをして無視する体質で有り続ける現在の自由民主党は、申し訳ないが、信頼できない。
同じ、政権与党の中にいる公明党が、何のアクションもされないのは、ただ、政権与党という立場にいたいだけ、と見られることを忘れてはならない。