アフガニスタン
アフガニスタンのことは、様々な問題があるため、論評しにくいが、テロリストであるタリバンにアフガニスタンを奪還されて良かったのかどうか、が鍵のような気がする。
奇しくも昨日は、同時多発テロから20年。そもそも、初っ端からのアメリカの行動が危うい気がする。
国際的なテロリストへは、アメリカだけでなく国連が主導して、アフガニスタンからタリバンを掃討すべきであった。しかし、完全な被害者であるアメリカの当時の大統領のブッシュ氏が、それを待たずにアメリカと友好国だけで反撃に転じてしまった。
反撃方法も、緩い感じが否めない。本来、敵を掃討するのであれば、敵か味方かのあぶり出しをして、全土一斉に攻撃しなければ、時間と犠牲と金ばかりかかってしまう。第二次世界大戦において、アメリカが日本を焼け野原にしてしまったやり方が、実は正しい。
変に、民間人かどうかを調べながら、ピンポイントで攻撃をするから、残党が自爆テロなどを仕掛けてしまう。緩いやり方で、アフガニスタンの国を再興しようとするから、残党ではないものの、アメリカに敵意があるものは、武器などを平気でテロリストへ横流しをする。
戦争において、中途半端というのは、実に良くない。やるときは、一斉に、徹底的に行わなければ、その後の統治が危うくなる。アメリカは、ベトナムで得られた教訓を、全く生かしていない。
今後、アフガニスタン=タリバンの存在というのは、国際社会の中で、著しい障害となっていくだろう。日本もその争いに巻き込まれなければ良いが、日本の為に働いてくれた現地の人を逃がすこともできなかった政府が、この争いを回避できるのだろうか?
不安である。