MOMOKUMA’s diary

下級国民ですが、怒っています!!

デジタル庁

国のデジタル化推進の司令塔となる、デジタル庁が本日、発足したらしい。

 

「らしい」というのは、何をやるのか未だに良くわからない、というのが率直な感想だからだ。国のデジタル化推進、といえば恐らくマイナンバーの普及とマイナンバーカードをいかに普及させることなのだろう。マイナンバー自体は、既に個々に番号が付けられていて、この番号へどのような情報を紐付けるのか、ということになるのだが、個人情報保護法等の兼ね合いをどう図るのか、少し、見ものだ。

 

私もIT系の企業にいるので、この日本という国が、諸外国に比べて、いかに遅れてしまっているかは、身を持って感じている。でも、そうなった原因は、国や自治体の大企業ありきの不公平な発注であったり、役人や政治家の情報リテラシーが不足していることが主因であると感じているので、そこまで踏み込んだ施策を打てるのか、疑問に思う。

 

平井大臣の略歴を見ても、大学卒業後、あの話題の電通に6年程在籍された後、親族関係の西日本放送の社長や、これまた親族関係の四国新聞社の取締役や、やはり親族関係の高校の理事長を経て、議員になられている。

 

本会議中にワニの動画をみたり、NECを名指しで卑下したり、ご本人とお話もしたことが無いものの、お坊ちゃん気質満点のような印象しかない。

 

ご本人はご存じないと思うが、IT(情報通信)というのは、ものすごく怖い分野だ。その業界にいるから、良くわかるが、その幅の広さや裾野の広さは、恐らく自動車産業よりも大きいかもしれない。軍事から民生まで、様々な分野でITは利用されていて、今後はAIを活用したロボットなども出てくることは間違いないが、それを制御するAIが暴走したり勝手な判断をはじめたりしたら…

 

小型ドローンと顔認証を組み合わせれば、数グラムの爆薬を潜ませたタバコくらいの大きさのドローンで、確実に打撃を加えることも可能になるだろうし、AIで行動情報などを学習させておけば、ほぼ100%の確率で重大な被害を与えることもできるだろう。現実に、中国等は、その手の開発をかなり進めているとも聞く。

 

このような分野に、お坊ちゃんのようなトップと東大出の官僚が旗を振って政策を実施していけるのか、注目している。